南池袋を歩く(4)

東京・豊島区 南池袋 2010
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OLYMPUS PEN EP-1、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
南池袋ブラパチは、これでおしまい。




東京・恵比寿の東京都写真美術館で昨年11月から開催されていた「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン ~東洋と西洋のまなざし~」展の会期も、いよいよ2月7日(日)までとなりました。

アンリ・カルティエ=ブレッソン「木村伊兵衛」1954年
(c)Henri Cartier―Bresson/Magnum Photos
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   木村伊兵衛「アンリ・カルティエ=ブレッソン」1954年
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上の2枚の写真は、ブレッソンの写真に惹かれた木村伊兵衛が1954年にパリを訪れ、お互いにお互いを撮り合った写真です。

スナップの名手であったブレッソンは、自分の顔が露出した写真を撮られることを、極端に嫌っていたそうですが、上のブレッソンは初対面の木村伊兵衛のカメラに対して、おちゃめな仕草で微笑んでいます。
ブレッソンは遠く日本から来た木村伊兵衛を一目見て、自分と同じスナップシューターとしての匂いを感じたのでしょう。ちなみにブレッソンが写っている写真の右端の女性は、日本語の通訳だそうです。

ブレッソンが持っているカメラは、ライカM3です。
田中長徳氏曰く、撮影年(1954年)と衣服などから季節は秋から初冬で、ちょうどライカM3が発売された直後または少し前に、いち早くブレッソンはM3を手に入れていたことがわかるとのこと。
さすがライカの名手ですね。

さらに木村伊兵衛が梯子に登って写っている写真の場所は、ブレッソンのお城のようなアトリエの前です。
この時木村伊兵衛はパリに、ライカではなくニコンSを2台持って行ったそうで、それがこの写真にも写っています。この後、イタリアへ移動してニコンSを盗まれてしまい、あわててライカM3を買ったことは有名な話。
(当時のヨーロッパでは、ニコンよりライカの方が、ずっと手に入れ易かったでしょうからねw)
さらにこの時彼は、当時珍しかったカラーフィルムを日本から持参し、パリの街頭をスナップしています。そのカラー作品は、デジタル技術で再生されて、この写真展の会場に展示されています。

2人は写真の撮り方が似ています。しかし、それぞれがレンズを向ける対象は違っています。
この写真展は、2人の似たところと違うところを意識したような展示が、それぞれの巨匠の個性を浮き彫りにし、東洋と西洋のまなざしについて、意識させられるしかけになっているところが大変興味深いです。

また、門外不出でおそらく今後も見ることができないであろう、ブレッソンのコンタクトシート(べた焼き)が展示されていることも、この写真展の特徴です。(もちろん木村伊兵衛のコンタクトシートも展示されています)
数々の決定的瞬間が、いったいどうやって写されたのか、ブレッソンのコンタクトシートは物語っています。
もちろん図録にも掲載されていません。そういう契約で今回特別に展示が許されたそうです。
会期はあとわずかですが、 ぜひ一見の価値ありですよ。
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by hirotons | 2010-02-04 00:01 | 都市街景


ココロに残る懐かしい風景を探して彷徨う、ブラパチ写真家「探邑 Tan'yu」のブログです。


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